本記事のおすすめ・ランキング・比較は、広告報酬の多寡ではなく、公表スペック・技術的根拠と、一部機種の実機レビューにもとづいて選定・評価しています。

更新日:2026年8月15日|カテゴリ:選び方・おすすめランキング

「NASを買いたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない……」そんなあなたのために、2026年最新情報をもとに予算別・用途別のおすすめNASランキングをまとめました(NASそのものの仕組みが不安な方は、先にNASとは?初心者向けガイドを読むとスムーズです)。

結論から言うと、家庭用NASの最初の1台には Synology DS223j か DS225+ が定番の有力候補です。初心者でも使いやすく、日本語サポートも充実しているためです。ただし予算と用途でベストは変わるので、先に全体像をまとめます。なおタイトルの「3万円台〜12万円」は本体のみの価格帯です。HDD 4TB×2を足した総額は、この本命2機種で約10.1万円〜約12.9万円になります(各機種欄にも総額を併記しています)。

この記事の結論

  • 予算は「本体+HDD」の合計で組む。2026年はNAS用HDDが値上がり中で、4TB×2本を足すだけで65,000円かかります(HDD内蔵型は除く)
  • 写真・書類の保管が中心なら → Synology DS223j(本体 約34,000〜39,000円/HDD2台込みの総額約10.1万円)。ただしメモリ1GB・増設不可で、Docker・仮想マシンには向きません
  • 写真・動画の管理、Docker、家族での同時利用まで → Synology DS225+(本体 約62,000〜72,000円/総額約12.9万円)。2.5GbE+Intel CPUで、写真も動画もまとめて任せられます。ただしPlex・Jellyfin・EmbyでのQuick Syncハードウェアトランスコードは、2025年世代のSynologyでは標準では効きません(後述)
  • テレビ録画(DTCP-IP)を保存したい/HDDの選定と取り付けを省きたいなら → Buffalo LinkStation LS720D。買うなら実効4TBの8TBモデル(98,700円前後・HDD 4TB×2内蔵)です。ただし2026年の値上げが続いた結果、「HDD込みだから安い」はもう成り立ちません。同じ実効4TBのDS223j+HDD 4TB×2(101,000円)との差は2,300円=ほぼ同額です。選ぶ理由は価格ではなく、HDDを選ばず取り付けもいらない手軽さとDTCP-IP録画。4TBモデル(84,380円前後・実効2TB)は1TBあたりの単価が大きく割高です。販路はAmazon等のEC中心(詳細は後述)
  • 同じ予算でスペックを取るなら → UGREEN NASync DXP2800(本体 約48,000〜54,000円・OSの成熟度と日本語情報はこれから)。Docker・仮想マシン・4K変換を本格的に回すなら QNAP TS-264/Synology DS725+(本体 約8万〜12万円)

価格は2026年7月25日に確認した実売価格の目安です(変動します)。

家庭でNASが活躍するのは、家族写真や子供の成長動画の自動バックアップ、スマホの容量不足の解消、パソコンの定期バックアップ、テレビ録画番組の保存といった場面です。この記事では〜3万円台・6〜7万円台・約8万〜12万円の予算帯ごとにおすすめモデルを厳選し(コスパ枠のUGREEN DXP2800は別枠で紹介します)、スペック比較表・メーカーの特徴・テレビ録画(DTCP-IP)を含む用途別アドバイスまで丁寧に解説します。NAS選びで迷わないよう、ぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること

  • 2026年の家庭用NAS市場の最新動向
  • NAS選びで見るべき4つのポイント(ベイ数・OS・CPU・価格)
  • 予算別おすすめNAS 6選+2026年の注目株(各モデルの詳細スペック・価格付き)
  • Synology・QNAP・Buffalo・UGREENのメーカー別特徴
  • 写真保管・動画視聴・テレビ録画(DTCP-IP)・テレワークなど家庭での用途別おすすめ

2026年の家庭用NAS市場:選び方のポイント

2026年の家庭用NAS選びは、ここ1年で状況が大きく動きました。とくに押さえておきたいのは①2.5GbEの標準化、②AIフォト機能の進化、③NAS向けHDDの価格高騰、④Synologyのドライブ互換性ポリシー変更、⑤UGREENなど新興メーカーの台頭の5点です。

2026年に押さえておきたい5つの変化

①2.5GbEの標準化・②AIフォト機能の進化

従来の1GbEに比べて2.5倍の転送速度を実現する2.5GbEは、以前はハイエンドモデル限定でしたが、現在は中位クラスでも当たり前に搭載されています。また、写真の自動整理・顔認識・地図表示といったAI機能は、スマートフォンアプリとの連携も含めて著しく進化しました。なお2.5GbEが自分に必要かの目安は、「写真・書類のバックアップが中心なら1GbEで十分/大容量の動画を頻繁に出し入れする・複数人で同時にアクセスするなら2.5GbEが効く」と覚えておけばOKです(比較表のLAN欄はこの視点で見てください)。

③NAS向けHDDが値上がり中(要注意)

かつて「8TBが1万円台」と言われた時代は終わり、2026年はNAS向けHDDが大きく値上がりしています。生成AI・データセンター向けの需要増で、メーカーが大容量・エンタープライズ向けの生産を優先しているためです。秋葉原の最安値調査では、NAS向け定番のWD Red Plus 6TBが24,200円(1月10日)→41,800円(7月18日)=+72.7%、8TBも+52.1%でした。当サイトが確認した実勢価格も、6TBで40,980円前後です(執筆時点)。

数字にすると、6TBは1本で+17,600円。RAID 1で2本そろえるならHDDだけで3万円以上、年明け(2026年1月10日調査時点)より高くつく計算です。本体を1万円安く買えても、HDDの値上がりで簡単に飲み込まれる水準なので、NASは「本体+HDD」の合計で予算を組むのが鉄則になります。値上がりの原因と「いつ・どの容量で買えば損しにくいか」は、NAS用HDDの値上がりと相場の推移で数字を並べて整理しました。

④Synologyのドライブ互換性ポリシーは緩和済み

結論から言うと、今は市販のNAS用HDDをそのまま挿せます。2025年に純正・認証ドライブを事実上必須とする方針が議論になりましたが、2025年10月のDSM 7.3で緩和され、WD Red Plus・IronWolf等のサードパーティ製HDD・2.5インチSATA SSDは通常どおり使えます(M.2 NVMeでストレージプールを組む場合のみ互換性リスト準拠が必要)。執筆時点の最新版は2026年7月公開のDSM 7.4.1で、これも条件の「7.3以降」に該当するため扱いは同じです(更新すべきかの判断はDSM 7.4/7.4.1は今すぐ更新すべきかにまとめました)。注意したいのは自機のDSMバージョンで、2025年半ばにセットアップした機体は7.2系のまま止まっていることがあります。市販HDDでプールを作れないときは、まずここを確認してください。経緯と詳細は後述の「メーカー別の特徴まとめ」のSynology補足で解説します。

⑤UGREENなど新興メーカーの台頭

中国系のUGREENが「NASync」シリーズで本格参入し、Intel製CPU+大容量メモリをSynologyやQNAPより安い価格で投入。価格競争が一段と進んでいます(詳しくは後述の番外編・メーカー解説で)。

出典:Synology Knowledge Center「Drive compatibility policies(2025年〜/DSM 7.3以降)」/HDD相場はAKIBA PC Hotline! 相場調査 2026年1月14日公開同 2026年7月22日公開(調査期間 7月11日〜18日)

家庭用NASを選ぶ前に確認すべき4つのポイント

①ベイ数:何台のHDDを入れる?

家庭用ならまず2ベイ(HDD2台搭載)から検討しましょう。2ベイあれば「RAID 1」という設定でHDD2台を同期させ、1台が壊れてもデータが守られます。写真や動画を大切に保管したいなら2ベイはマストです。ただしRAIDは「同時に複数台が壊れる」「誤って削除する」「ランサムウェア被害」には無力で、バックアップの代わりにはなりません。大切なデータは別媒体へのバックアップも併用してください。

将来的に容量を増やしたい・動画配信サーバーとして使いたいという方は4ベイ以上も選択肢に入ります。ただし本体価格が一気に上がるため、まず2ベイで試すのがおすすめです。

②OS・管理ソフト:使いやすさの核心

NASの操作性を決めるのがOS(管理ソフト)です。Synologyの「DSM」はブラウザで動くデスクトップ型UIで、初心者でも迷わず操作できます。QNAPの「QTS」は機能が豊富な反面、設定項目が多く、慣れるまで時間がかかります。BuffaloのNASはウィザード形式で初期設定が最もシンプルです。

③CPU・メモリ:何をするかで決まる

CPUはざっくり「ARM=省電力だが処理は控えめ/x86(Intel・AMD)=パワーがある」と覚えればOKです。単純なファイル保管ならARMプロセッサ+1〜2GBメモリで十分。動画のリアルタイム変換(トランスコード=スマホやテレビでスムーズに再生するための変換処理)やDocker・仮想マシンを使いたいならIntel Celeron以上のx86プロセッサが必要になります。スペック選びで最もよくある失敗が「想定外の使い方をしてCPU不足になる」パターンなので、将来の用途も見越して選びましょう。

④価格:本体+HDDの合計で考える

NASの価格は「本体価格+HDD代」の合計で考えましょう。たとえば本体3万円台のモデルでも、4TB×2本のNAS用HDD(合計65,000円・執筆時点の実勢/2026年は値上がり傾向)を追加すると初期費用は約10万円になります。HDD込みで予算を設定することが、NAS選びで後悔しないポイントです。

NASキットと完成品(HDD内蔵型)はどちらを選ぶ?

家庭用NASには「NASキット」(HDD別売り:Synology・QNAP・UGREENなど)「HDD内蔵型(完成品)」(Buffalo LinkStationなど)の2タイプがあります。NASキットは好きな容量・メーカーのHDDを選べて故障時の交換もしやすく長期運用向き、HDD内蔵型は買ってそのまま使える手軽さが魅力です。本記事のランキングは両タイプを含めて選んでいます。

ただし2026年は「HDD内蔵型=安い」がほぼ崩れました。Buffaloが2026年に希望小売価格を3回引き上げた結果、LS720Dの実売は当サイト確認で8TBモデル98,700円前後・4TBモデル84,380円前後まで上がっています。4TBモデルはRAID 1で使える容量が2TBなので実効2TBに8万円台。ここに16,620円足せばNASキット+HDDで実効4TB(DS223j+4TB×2で101,000円)が組めるので、4TBモデルを価格で選ぶ理由はありません。8TBモデル(4TB×2・実効4TB)でも同じ実効4TBのDS223j+HDDとの差は2,300円=ほぼ同額です。HDD内蔵型を選ぶなら「8TBモデル」が前提ですが、選ぶ理由は価格ではなく、HDDを選ばず取り付けもいらない手間の少なさとテレビ録画(DTCP-IP)です(価格は2026年8月14日確認・在庫と値動きが大きい機種です)。


予算別:家庭用NASおすすめランキング2026

ここからは予算帯ごとにおすすめモデルを紹介します。価格はすべて執筆時点の実売価格(本体のみ・税込)の目安で、当サイトの価格データベースと連動しています(未登録モデルはAmazon.co.jp/価格.com調べ)。


〜3万円台:コスパ重視の入門モデル2選

本命:Synology DS223j|実売 約3.4万〜3.9万円(HDD2台込みで総額約10.1万円)

家庭用NASの入門機として定番の人気モデルです。DSMの使いやすさはそのままに、必要十分な機能を低価格で実現しています。写真アプリ「Synology Photos」(スマホアプリあり)など基本的なアプリはすべて無料で利用可能です。当サイトのDS223j 実機レビューもあわせてどうぞ。

項目 スペック
CPU Realtek RTD1619B(クアッドコア 1.7GHz)
メモリ 1GB DDR4(増設不可)
ベイ数 2ベイ(3.5インチ/2.5インチ対応)
ネットワーク 1GbE×1
USBポート USB 3.2 Gen 1×2
OS DSM 7.x
実売価格(本体) 約34,000〜39,000円

こんな人に向いている:

  • はじめてNASを買う初心者
  • 写真・書類のバックアップが主な用途
  • できるだけコストを抑えたい
  • Synologyの使いやすいUIを試してみたい

注意点:メモリが1GBで増設不可のため、DockerやVMなどの高負荷用途には向きません。あくまで「写真・ファイル保管+スマホ同期」に特化したモデルです。

最初の1台で迷ったら、まずはこのDS223j。最新価格・在庫をチェック


対抗:QNAP TS-233|実売 約3.1万〜3.5万円(HDD2台込みで総額約9.7万円)

QNAPが提供するエントリーモデルで、同価格帯のSynology DS223jよりメモリが2倍(2GB)なのが強みです。QTSの豊富な機能を試したい方や、マルチメディアNASとしてDLNA配信なども使いたい方に向いています。

項目 スペック
CPU Cortex-A55(クアッドコア 2.0GHz)
メモリ 2GB DDR4(増設不可)
ベイ数 2ベイ(3.5インチ/2.5インチ対応)
ネットワーク 1GbE×1
USBポート USB 3.2 Gen 1×2
OS QTS 5.x
実売価格(本体) 約31,000〜35,000円

こんな人に向いている:

  • QNAPのUI・機能に興味がある方
  • 将来的に機能を色々試してみたい
  • 同価格帯でより多くのメモリが欲しい
  • DLNA配信やマルチメディア機能を使いたい

注意点:QNAPのQTSはSynologyのDSMより設定の複雑さが増します。初心者がQNAPを選ぶ場合は、設定に多少の学習時間を見込んでおきましょう。


6〜7万円台:バランス重視のミドルクラス(本命1機種)

本命:Synology DS225+|実売 約6.2万〜7.2万円(HDD2台込みで総額約12.9万円)

2025年6月発売のDS224+後継機で、2.5GbEポートを標準搭載した最新モデルです。Intel Celeronプロセッサを搭載しているため、写真の管理やDockerコンテナも快適に動作します。DSMの使いやすさと性能を両立したい方に最もおすすめの1台です。ただしPlex・Jellyfin・EmbyでのQuick Syncハードウェアトランスコードは、2025年世代のSynology(DS225+/DS425+/DS925+)では標準では効きません。写真管理・ファイル共有・Dockerといった用途には影響しませんが、メディアサーバーが主目的ならPlex・Jellyfin・Embyの比較を先に確認してください。

項目 スペック
CPU Intel Celeron J4125(クアッドコア 2.0GHz/最大2.7GHz)
メモリ 2GB DDR4(最大6GBまで増設可)
ベイ数 2ベイ(3.5インチ/2.5インチ対応)
ネットワーク 2.5GbE×1、1GbE×1
USBポート USB 3.2 Gen 1×2
ハードウェア暗号化 対応(AES-NI)
OS DSM 7.x
実売価格(本体) 約62,000〜72,000円

こんな人に向いている:

  • 写真管理・動画再生を本格的に使いたい方
  • DockerやVPN、Webサーバーも試してみたい中級者
  • 2.5GbEで高速転送環境を整えたい方
  • 長く使える性能のNASを求めている方

注意点:DS223jと比べて約2倍の価格になります。単純なファイル保管・スマホ同期だけなら、DS223jで十分な場合もあります。用途と予算を照らし合わせて判断しましょう。

DS223jとの価格差2倍で迷うなら、後述の「全モデル スペック比較表」でHDD込み総額を並べて確認を。2.5GbE+Intel CPUは「大きな動画ファイルを頻繁に出し入れする」「Dockerを将来やる」なら効いてきます。最新の実売価格はすぐ下のリンクからチェックできます。


約8万〜12万円:パワーユーザー向けハイクラス2選+用途特化1機種

パワー重視:QNAP TS-264 8GBモデル|実売 約7.9万円〜(HDD2台込みで総額約14.4万円〜)

Intel Celeron N5095(最大2.9GHz)と8GBメモリを搭載した、家庭用NASの中でもトップクラスの性能を誇るモデルです。2つの2.5GbEポート、M.2 PCIeスロット、PCIe Gen 3スロットを備えており、将来的なSSDキャッシュや10GbE拡張にも対応します。Docker・VM・4Kトランスコードをガンガン使いたいヘビーユーザー向けです。

項目 スペック
CPU Intel Celeron N5095(クアッドコア 最大2.9GHz)
メモリ 8GB DDR4(最大16GBまで増設可)
ベイ数 2ベイ(3.5インチ/2.5インチ対応)
ネットワーク 2.5GbE×2(ポートトランキング対応・最大5Gbps)
拡張スロット M.2 2280 PCIe Gen 3×2、PCIe Gen 3スロット×1
HDMI出力 HDMI 2.0×1(4K出力対応)
OS QTS 5.x
実売価格(本体) 79,000円〜

価格は価格.com掲載のTS-264-8Gの最安79,043円(当サイトが2026年8月14日に確認)を、千円単位に丸めた目安です。量販店では10万円を超える店舗もあり、在庫状況で変動します。総額はNAS用HDD 4TB×2本(65,000円)を加えた概算です。

こんな人に向いている:

  • Docker・仮想マシン・Webサーバーを自宅で動かしたい
  • 4K動画のリアルタイムトランスコードが必要な方
  • 将来的にSSDキャッシュや10GbEに拡張したい
  • NASをホームサーバーとして本格活用したいパワーユーザー

注意点:スペックは圧倒的ですが、QTSの操作習熟に時間がかかります。初心者には設定難易度が高いため、まずSynologyで経験を積んでからの乗り換えがおすすめです。


2ベイ最上位:Synology DS725+|実売 約11.9万円(HDD2台込みで総額約18.4万円)

2025年7月発売のSynologyミドルハイクラスNASで、AMD Ryzen R1600プロセッサと4GB DDR4 ECCメモリ(最大32GB)を搭載。2.5GbEポート×1と1GbEポート×1を装備し、SSDキャッシュ用のM.2 NVMeスロットも2基備えます。DSMの使いやすさを保ちながらサーバー用途にも耐えられる、2ベイ最上位クラスの1台です。

項目 スペック
CPU AMD Ryzen R1600(デュアルコア 2.6GHz/最大3.1GHz)
メモリ 4GB DDR4 ECC(最大32GBまで増設可)
ベイ数 2ベイ(3.5インチ/2.5インチ対応)
ネットワーク 2.5GbE×1、1GbE×1
M.2スロット M.2 2280 NVMe PCIe Gen 3×2
拡張ユニット USB-C拡張ポート(DX525で最大+5ベイ)
OS DSM 7.x
実売価格(本体) 118,580円前後(無印)/108,441円前後(ガイドブック同梱の「/G」版)

価格は当サイトが2026年8月4日に確認した実勢です。無印(DS725+)は価格.com掲載の17店で最安118,580円、主要店もほぼ横並びでした。ガイドブック同梱の「DS725+/G」は108,441円と約1万円安いものの、確認時点で在庫を持つ店が実質Amazon 1系統だったため、本記事の価格・総額は無印基準で表記しています。

こんな人に向いている:

  • SynologyのDSMに慣れていて、性能を上げたい中〜上級者
  • ECCメモリを最大32GBまで拡張して長く使いたい方
  • ECC対応メモリで高信頼性を求めるSOHO・個人事業主
  • NASをファイルサーバー+仮想マシンで業務活用したい方

注意点:本体だけで118,580円前後のため、HDD2本(4TB×2で65,000円)を加えると初期費用は183,580円前後になります。同じ2ベイのDS225+とは本体だけで54,580円の差がつくので、ECCメモリ・M.2 NVMe×2・拡張ユニットを実際に使う用途があるかどうかをよく確認しましょう。


用途特化:Buffalo LinkStation LS720D|8TBモデル 実売 約98,700円/4TBモデル 約84,380円(いずれもHDD込み)

2026年8月の見直し:掲載位置を「4〜6万円台」からこの価格帯へ移しました

本記事では長らくLS720D 4TBモデルを「4〜6万円台の国内メーカー枠」として紹介していましたが、バッファローが2026年に希望小売価格を3回引き上げ、実売も当サイト確認で4TBモデル84,380円前後・8TBモデル98,700円前後まで上がりました。価格帯が変わったため掲載位置を移し、推奨するモデルも4TBモデルから8TBモデルへ変更しています。「HDD代がかからないから安い」という説明はやめ、8TBモデルでもNASキット+HDDとほぼ同額/4TBモデルは実効容量あたりで割高/どちらも入手経路が狭いという整理に改めました。選ぶ理由は価格ではなく、手軽さとDTCP-IP録画です。

国内メーカーBuffaloの家庭用NAS「LinkStation」シリーズの現行主力機で、HDD内蔵の完全一体型です。買ってそのまま使えるため「HDDを別途購入して組み込む」作業が不要。2.5GbE搭載でスマホアプリも充実しており、日本語サポートが手厚い点も安心です。なお同じBuffaloでもTeraStationは法人・オフィス向けの上位ラインで、家庭用途には機能・価格ともにオーバースペックになりがちです。Buffaloを含む主要メーカー横断の比較は家庭用NASおすすめメーカー比較に譲ります。

項目 スペック
CPU ヘキサコア(6コア)プロセッサ
メモリ メーカー仕様表に記載なし(非公開)
ベイ数 2ベイ(HDD付属)
ネットワーク 2.5GBASE-T×1(1000BASE-T以下と互換)
HDD容量 8TB(4TB×2)/4TB(2TB×2)ほか、2TB・6TB・12TB・16TBモデルも展開
DTCP-IP 対応(録画番組のムーブ可)
OS 独自OS(NAS Navigator2管理)
保証 1年
実売価格 8TBモデル 98,700〜113,000円/4TBモデル 84,380〜96,000円(店舗差が大きい)

買うなら4TBモデルより8TBモデルです。4TBモデルは2TB×2構成で、RAID 1にすると使えるのは実効2TB。84,380円を実効2TBで割ると1TBあたり42,190円になります。対して8TBモデル(4TB×2・実効4TB)は98,700円なので1TBあたり24,675円。同じシリーズで1TBあたりの単価が17,515円も違うため、LS720Dを選ぶなら8TBモデルです(8月上旬までは8TBモデルのほうが総額でも安いという逆転が起きていましたが、2026年8月14日時点でも解消しており、8TBモデルのほうが14,320円高くなっています)。

ここで注意したいのが、「HDD込みだから安い」はもう成り立たないという点です。同じ実効4TBをDS223j+WD Red Plus 4TB×2で組むと101,000円(1TBあたり25,250円)で、8TBモデルとの差は2,300円、1TBあたりでも575円しかありません。総額はほぼ同じです。しかも同梱HDDの型番・グレード(NAS用CMRかどうか)は、バッファローの製品ページで公表されていません(2026年8月3日確認)。比べているのは「総額」であって「同じ部材の値段」ではない点も差し引いてください。総額が並ぶなら、DSMの完成度・スナップショット・写真AI整理・アプリの拡張性は実質上乗せなしで付いてくる計算になります。それでもLS720Dを選ぶ理由があるとすれば、HDDを選ばず取り付けもいらない手軽さと、DTCP-IPのテレビ録画です。

買える店が限られます(量販店の状況は2026年8月3日確認)

当サイトが2026年8月3日に確認した範囲では、ヨドバシカメラは「販売を終了しました」表示、ツクモは完売、ケーズデンキは取扱終了、価格.comは掲載店ゼロで、買えるのはAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどEC中心という状況でした。8TBモデルのAmazon専売型番LS720D0802/Nは、2026年8月5日に再確認した時点でも販売元Amazon.co.jpが在庫を持って直接販売しており、以前あった残数の逼迫表示は解消していました。ただし量販店の取扱いが戻ったかどうかは当サイトでは確認できていません。店ごとの価格差は依然として大きい(上表の価格帯を参照)ので、購入前に必ず在庫と価格を確認してください。バッファロー公式の製品ページには販売終了の表示はなく、2026年8月3日の価格改定の対象型番にも含まれているため、生産終了ではありません。

なお4TBモデルにも同じAmazon専売型番(LS720D0402/N)があります。2026年8月14日に価格を再確認した時点では、Amazonでの販売価格は84,380円でした(8月5日の87,780円から下がっています)。RAID 1時の実効容量は2TBなので1TBあたり42,190円となり、実効容量あたりでは割高なままです。同じAmazonで8TBモデル(LS720D0802/N)は98,700円=1TBあたり24,675円なので、買うなら8TBモデルという結論はAmazonで比べても変わりません(8月上旬までは8TBモデルのほうが総額でも安いという逆転が起きていましたが、そちらは解消しています)。

スペックはバッファロー公式 LS720D0402 製品ページの仕様表で確認(2026年8月3日/メモリー容量は仕様表に記載がありません)。8TBモデルのAmazon専売型番はLS720D0802/N 製品ページで、家庭向けLinkStationのDTCP-IP対応モデルであることを確認しました(2026年8月3日)。希望小売価格は2026年に3回改定されており、LS720D0402は47,630円→50,160円(1月)→73,480円(6月)→98,120円(8月3日)と推移しています(バッファロー「価格改定のお知らせ」2026年7月23日発表・8月3日実施・改定率5.8〜42.5%/型番ごとの金額は改定価格表PDF8月3日実施分6月実施分1月実施分)。上記の実売価格は希望小売価格ではなく、当サイトが確認した各ECの在庫あり価格です。下限は2026年8月14日にAmazonで確認した価格で、上限は2026年8月3日に楽天市場・Yahoo!ショッピングで確認した価格です(上限側は8月14日には再取得していません)。

こんな人に向いている:

  • テレビ録画のダビング・移動(DTCP-IP=レコーダーの録画番組をNASへ移したい人向けの機能)を使いたい方
  • HDDの選定・取り付けを絶対に避けたい方
  • 国内メーカー・日本語サポートを重視する方

注意点:BuffaloのNASはSynology・QNAPと比べてアプリの拡張性が限定的です。DockerやVPN構築などの高度な使い方は難しく、シンプルなファイル共有・バックアップ用途に特化しています。保証も1年です(各社公式の記載はSynology DS223j 2年・DS225+/DS725+ 3年、QNAP TS-264 3年、UGREEN DXP2800 2年。いずれも2026年8月14日確認)。8TBモデルの総額はNASキット+HDDとほぼ並んでおり、価格面の優位はありません。機能が少ないぶんを、手軽さとDTCP-IPで取り返せるかどうかで判断してください。


コスパ最有力:UGREEN NASync DXP2800|実売 約4.8万〜5.4万円(HDD2台込みで総額約11.6万円)

2026年のNAS選びで無視できないのが、新興メーカーUGREENの「NASync」シリーズです。エントリー2ベイのDXP2800は、同価格帯のSynology・QNAPがARM+1〜2GBメモリなのに対し、Intel N100(x86)+8GB DDR5メモリを搭載し、M.2 NVMeスロットも2基備えるなど、スペックが頭ひとつ抜けています。4K HDMI出力にも対応し、コストパフォーマンス重視の方に刺さる1台です。実際の使用感はDXP2800 実機レビューで詳しく紹介しています。

項目 スペック
CPU Intel N100(クアッドコア 最大3.4GHz・x86)
メモリ 8GB DDR5(最大16GBまで増設可)
ベイ数 2ベイ(3.5インチ)+ M.2 NVMe×2
ネットワーク 2.5GbE×1
映像出力 HDMI(4K出力対応)
OS UGOS Pro
実売価格(本体) 約48,000〜54,000円

こんな人に向いている:

  • 同じ予算でできるだけ高スペックなNASが欲しい方
  • Docker・仮想マシン・4K再生もこなせるx86 NASを安く導入したい方
  • M.2 NVMeでキャッシュや高速ボリュームを組みたい方

注意点:UGREENは新興メーカーのため、SynologyのDSMやQNAPのQTSに比べるとOS(UGOS Pro)の成熟度や日本語の解説情報・運用実績はこれからです。長期運用の安心感やトラブル時の情報量を最優先するなら、まずはSynologyという選択も依然として堅実。スペックと価格の魅力を取るか、実績と情報量を取るかで判断しましょう。


家庭用NAS 7モデル スペック比較表

7モデルのスペックを一覧で確認できます。「HDD込み総額」は、NAS用HDD 4TB×2本(65,000円・執筆時点の実勢/当サイトの価格データベースと連動)を加えた実質の初期費用の目安です(BuffaloはHDD内蔵のため本体価格=総額)。

モデル メーカー CPU メモリ LAN 実売価格(本体) HDD込み総額目安 おすすめ用途
DS223j Synology ARM 1.7GHz ×4 1GB(固定) 1GbE 約3.4〜3.9万円 約10.1万円 入門・写真バックアップ
TS-233 QNAP ARM 2.0GHz ×4 2GB(固定) 1GbE 約3.1〜3.5万円 約9.7万円 入門・マルチメディア
DS225+ Synology Intel Celeron J4125 2GB(最大6GB) 2.5GbE+1GbE 約6.2〜7.2万円 約12.9万円 写真・動画・Docker
LS720D 8TB Buffalo ヘキサコア 非公開 2.5GbE×1 約9.9万円(HDD 4TB×2内蔵) 同左(HDD内蔵・実効4TB) DTCP-IP録画
TS-264(8GB) QNAP Intel Celeron N5095 8GB(最大16GB) 2.5GbE×2 約7.9万円〜 約14.4万円〜 Docker・VM・4K
DS725+ Synology AMD Ryzen R1600 4GB ECC(最大32GB) 2.5GbE×1+1GbE×1 約11.9万円 約18.4万円 SOHO・高負荷サーバー
DXP2800 UGREEN Intel N100 8GB(最大16GB) 2.5GbE 約4.8〜5.4万円 約11.6万円 コスパ・x86入門

LS720Dの行は、実効容量をそろえるため4TBモデルではなく8TBモデル(4TB×2・RAID 1で実効4TB)を掲載しています。4TBモデルは84,380円で実効2TB=1TBあたり42,190円となり、8TBモデル(1TBあたり24,675円)より割高なため、当サイトでは推奨していません。


メーカー別の特徴まとめ

Synology(シノロジー)

2000年設立の台湾メーカー。家庭用NAS市場で世界的に高いシェアを持ち、独自OS「DSM(DiskStation Manager)」の使いやすさには定評があります。

  • 強み:UIがわかりやすい、アプリが充実(200種類以上)、写真・動画管理アプリの完成度が高い
  • 弱み:同価格帯でQNAPよりスペックが低いことがある、2025年モデルでドライブ互換性ポリシーが厳格化(後述のとおりDSM 7.3で緩和)
  • こんな人に:初心者〜中級者、とにかく使いやすさ重視の方
【2026年補足】Synologyのドライブ互換性について:2025年モデルのPlusシリーズで純正・認証ドライブを事実上必須とする方針が話題になりましたが、2025年10月のDSM 7.3でこの制限は緩和され、WD Red Plus・Seagate IronWolfなどのサードパーティ製HDDや2.5インチSATA SSDでも、ストレージプールを作成できるようになりました。新品で購入する場合も、市販のNAS用HDDをそのまま使えます(※互換性リスト未掲載のドライブはストレージマネージャで「未検証」と表示され、Synologyのテクニカルサポートは限定的になる場合があります。M.2 NVMeでプールやキャッシュを組む場合は引き続き互換性リスト掲載品が必要です)。執筆時点の最新版はDSM 7.4.1で、7.3以降という条件はそのまま満たします。詳しい線引きはSynologyの純正HDD縛りは結局どうなったかにまとめています。

QNAP(キューナップ)

2004年設立の台湾メーカー。ハードウェアスペックと拡張性を重視した設計が特徴で、同価格帯でも高いCPU性能・メモリ容量を提供します。

  • 強み:スペックコスパが高い、拡張スロット搭載モデルが多い、HDMIで4K出力できるモデルも
  • 弱み:QTSの設定が複雑でインターフェースの習熟に時間がかかる、過去に一部モデルで脆弱性を狙うランサムウェア被害が報告された経緯があり定期的なファームウェア更新が推奨される(JPCERT/CC注意喚起
  • こんな人に:スペックを重視する中級〜上級者、DockerやVMを活用したい方

Buffalo(バッファロー)

日本の老舗メーカー。HDD内蔵の完全一体型NAS「LinkStation」シリーズが主力で、買ってすぐ使える手軽さが最大の武器です。

  • 強み:初期設定が最もシンプル、DTCP-IP(テレビ録画の移動)対応、日本語サポートが手厚い
  • 弱み:アプリの拡張性はSynology・QNAPに劣る、DockerやVMには非対応
  • こんな人に:とにかく簡単に使いたい方、DTCP-IP機能を使いたい方、日本語サポートを重視する方

法人・オフィス向けには「TeraStation」シリーズもありますが、こちらは高信頼性重視の業務用ラインで価格も高め。家庭用途ならLinkStationで十分です。

UGREEN(ユーグリーン)

充電器・ハブなどのガジェット周辺機器で知られる新興ブランド。2024〜2025年に「NASync」シリーズでNAS市場へ本格参入し、Intel製x86 CPU+大容量メモリを低価格で投入してコスパ面で注目を集めています。

  • 強み:同価格帯でCPU・メモリのスペックが高い、M.2 NVMe搭載モデルが多い、HDMI 4K出力対応、本体価格が安い
  • 弱み:独自OS「UGOS Pro」は新しく、DSM/QTSに比べ機能の成熟度・日本語情報・長期運用実績はこれから
  • こんな人に:同じ予算で高スペックNASが欲しい方、コスパ最優先の方、x86でDocker・4K再生も試したい方

家庭での用途別おすすめNAS

写真・思い出の保管に最適なNAS

おすすめ:Synology DS223j または DS225+

SynologyのフォトアプリはスマホのGoogleフォトに近い感覚で使えます。顔認識・場所別分類・アルバム共有など機能が充実しており、スマホ写真のバックアップ先として最適です。スマホ容量を節約しながら、家族みんなで写真を共有したい場合にも向いています。

  • コスト重視 → DS223j(約3万円台)
  • 4K動画も多い・AI整理機能も使いたい → DS225+(本体 約6.2万〜7.2万円)

動画視聴・ホームシアターに最適なNAS

おすすめ:QNAP TS-264(Synology DS225+は下記の注意つき)

4K動画を別の端末でスムーズに再生するには「トランスコード」という変換処理が必要です。これにはIntel以上のプロセッサが必要なため、ARM系プロセッサのDS223jやTS-233では対応できません。

  • HDMI接続でTV直接再生したい・スペック重視 → QNAP TS-264
  • Synology寄りが好き → DS225+。ただしSynologyの2025年世代(DS225+/DS425+/DS925+)は、Plex・Jellyfin・EmbyでのQuick Syncハードウェアトランスコードが標準では効きません。メディアサーバーが主目的ならPlex・Jellyfin・Embyの比較を先に確認してください

テレビ録画の保存・ダビングに最適なNAS(DTCP-IP対応)

おすすめ:Buffalo LinkStation LS720Dシリーズ

レコーダーやテレビの録画番組をNASへダビング・ムーブして保存するには、DTCP-IP(地デジ・BS録画番組の著作権保護規格)への対応が必須です。Synology・QNAP・UGREENといった海外メーカーのNASはDTCP-IPに標準対応していないため、そのままでは録画番組の保存先に使えません(動画ファイルの保存・再生など通常用途は問題ありません)。QNAPなど一部機種には有料アプリ「sMedio DTCP MOVE」を後から追加できましたが、2026年4月末〜5月初旬に販売終了しました(購入済みなら継続利用は可能/2026年の現況と残る選択肢)。これから買うなら、DTCP-IPを標準搭載するBuffaloが手堅い選択です。

DTCP-IP対応のLinkStation LS720Dなら、対応レコーダー・テレビから録画番組をダビングして、別の部屋のテレビやスマホで視聴できます。テレビ録画用チューナー「nasne(ナスネ)」については、公式の記述が2つに割れています。バッファロー公式の製品ページには、LS720D側にnasneを登録して新しく録画された番組だけを自動でダビングする機能が記載されている一方、同社の対応情報ページには「SIE製nasne®との動作検証は行っておりません」とも明記されています。当サイトでも未検証です。どちらも公式の記述なので両方載せました。nasneの録画をどこへ移すかで迷っている方は、公式のどのページに何が書かれているかまで整理したnasneの録画番組はどこへ移行する?をご覧ください。当サイトの立場は「nasne連携が主目的なら、公式の対応情報とこの移行記事で全体像を確認してから決める」です。メーカーが動作検証をしていないと明記している機能に購入判断を預ける形になるため、レコーダー・テレビからのDTCP-IPダビングが目的の場合とは切り分けて考えてください。

ただし前述のとおり、LS720Dは2026年の値上げが続き、8TBモデルが98,700円前後(実効4TB)、4TBモデルが84,380円前後(実効2TB)まで上がりました(価格は2026年8月14日確認)。買うなら1TBあたりの単価が大きく安い8TBモデルです。主要量販店では在庫が切れており(2026年8月3日確認)、2026年8月5日時点で在庫を確認できたのはAmazon.co.jp本体でした。「録画番組をNASに残したい」という目的がはっきりしている人向けの機種で、写真の自動整理・スナップショット・Docker・アプリ追加は使えません。総額はDS223j+HDDとほぼ同額(差2,300円)なので、価格を理由に選ぶ機種ではなくなりました。手軽さとDTCP-IPに価値を感じるかで判断してください。

  • 録画の保存も普段のファイル・写真バックアップも1台で → Buffalo LinkStation LS720D(8TBモデル推奨)
  • 録画番組の保存・ダビングに特化したい → I-O DATA「RECBOX」も選択肢(買うなら生産終了・在庫限り表示のないHVL-RS8。RS2・RS3は2026年7月15日生産終了、RS4・RS6は在庫限り、RS12・RS16は受注生産/2026年の現況

出典:バッファロー公式「LS720D0802 製品情報」(DTCP-IP標準対応・nasne自動ダビングの機能記載)バッファロー公式「nasne(ナスネ)®対応情報」(「SIE製nasne®との動作検証は行っておりませんので予めご了承ください。」と記載)QNAP公式「sMedio DTCP MOVE」(一部機種向け有料アプリ)GreenBee株式会社「sMedio DTCP MOVE 販売終了のお知らせ」I-O DATA公式「RECBOX HVL-RSシリーズ」(型番別の生産終了・在庫限り・受注生産の表示)(バッファローの2ページは2026年8月14日、GreenBeeとI-O DATAは2026年8月15日に確認)

DTCP-IPに標準対応する家庭用NASは選択肢自体が限られ、LS720Dはその代表格です。在庫のある店が少なく、店ごとの価格差も大きいので、購入前に必ず現在価格と在庫を確認してください(型番はLS720D0402/LS720D0802で、Amazon専売モデルは末尾に「/N」が付きます——バッファロー公式が「LinkStation Amazon専売」と案内している型番です。よく似た型番のLS720DNシリーズはSOHO向けの別ラインで、DTCP-IP対応が明記されていないため、録画目的なら型番を必ず確認してください)。

録画番組の保存先を1台で完結させたいなら、実効4TBのLS720D 8TBモデル(LS720D0802/LS720D0802/N)。HDD 4TB×2込みで98,700円前後です(価格は2026年8月14日確認)。現在の在庫と価格を確認

テレワーク・ファイルサーバー用途

おすすめ:Synology DS225+ または DS725+

自宅でのテレワーク用ファイルサーバーや、外出先からVPNでアクセスしたい場合はSynologyが便利です。「Synology VPN Server」「Synology Drive」を使えば、クラウドストレージ不要の自前ファイル共有環境が構築できます。

  • 個人・SOHO規模 → DS225+
  • 小規模チームでの共有・高信頼性が必要 → DS725+

自宅サーバー・Docker・VM活用

おすすめ:QNAP TS-264 または Synology DS725+

Dockerコンテナや仮想マシン(VM)を動かすには、x86系のIntel/AMDプロセッサと十分なメモリが必要です。TS-264の8GBメモリはこの用途でとくに強力です。Homebridge・Nextcloud・Gitサーバーなどを自宅で運用したい方に向いています。

  • QNAP操作に慣れている・拡張性重視 → TS-264
  • Synologyの使いやすさ+サーバー性能 → DS725+

ただし「作ったサイトをインターネットに一般公開する」だけは、買う前に回線を確認してください。v6プラスなどのIPv4 over IPv6回線ではポート開放の設定自体ができず、NASの性能とは無関係に行き詰まります。LAN内向けのWeb Stationは問題なく動くので、線引きはNASでホームページは公開できる?にまとめました。


よくある質問(FAQ)

Q1. 家庭用NASに向いているHDDはどれですか?

NAS向けHDDとして定番なのは、Western Digital「WD Red Plus」シリーズSeagate「IronWolf」シリーズです。一般的なデスクトップ用HDDと違い、24時間365日稼働を前提に設計されており、振動耐性も高くなっています。容量は4TB〜8TBが家庭用途でのコスパ最良ゾーンです。ただし2026年はNAS向けHDDが値上がり傾向(生成AI・データセンター向け需要の影響)にあるため、購入前に最新の相場を確認することをおすすめします。詳しくはNAS向けおすすめHDD記事もあわせてご確認ください。

Q2. 2ベイと4ベイはどちらを選ぶべきですか?

初めてNASを購入するなら2ベイで十分です。2ベイでもRAID 1(ミラーリング)が設定でき、1台分の容量でデータの二重保護が可能です(ただしRAIDは誤削除やランサムウェアには無力なため、バックアップの代わりにはなりません)。4ベイはHDD4台が必要で費用がかさむため、「2ベイで使ってみて、容量が足りなくなったら4ベイに移行する」という順番がおすすめです。2ベイNASおすすめ記事も参考にどうぞ。

Q3. NASとクラウドストレージはどちらがいいですか?

それぞれに長所があります。クラウドストレージ(Google Drive・iCloudなど)は初期費用ゼロで始められ、どこからでもアクセスできますが、月額費用がかかり続けます。NASは初期費用がかかりますが、維持費はほぼ電気代のみで、大容量データを長期的に保管するほどコスト優位になります。写真・動画が数TB以上ある方にはNASが圧倒的にお得です。

Q4. SynologyとQNAP、初心者にはどちらがおすすめですか?

初心者にはSynologyを強くおすすめします。DSMのUIはブラウザ上で動くデスクトップ環境で、Macのような感覚で直感的に操作できます。日本語のチュートリアルや解説記事も豊富で、初期設定から機能追加まで迷いにくい設計です。QNAPは多機能ですが設定の複雑さがあるため、まずSynologyで慣れてから乗り換えを検討するのが安全です。詳しくはSynologyとQNAP徹底比較記事をご覧ください。

Q5. NASの消費電力・電気代はどのくらいかかりますか?

入門〜コスパ帯の2ベイNASなら、消費電力はアクセス時で約11〜16.4Wです(メーカー公式のカタログ値)。電気代の目安は1日24時間稼働で月額240〜370円前後で(電力量料金の目安単価31円/kWh換算)、本記事の推奨機ではDS223j 16.31W・TS-233 10.81W・DXP2800 16.38Wがこの帯に入ります。ただし上位機はここより上がります——DS225+ 16.98W(月約380円)/DS725+ 20.41W(月約460円)/TS-264 29.09W(月約650円)で、高性能機ほど電気代も上がる前提で見積もってください(いずれもメーカー公表値・31円/kWh換算)。スリープやスケジュール起動で下げる余地はあり、機種別の年間試算はNASの電気代は月いくら?にまとめました。

Q6. 家庭用NASは結局どれを選べばいいですか?

迷ったらSynology DS223j(写真・書類のバックアップ中心・本体約3万円台/HDD込み約10.1万円)かSynology DS225+(写真・動画の管理・Docker・家族での同時利用まで・本体 約6.2万〜7.2万円/HDD込み約12.9万円)です。Plex・Jellyfin・Embyでのハードウェアトランスコードが目的なら、2025年世代のSynologyでは標準では効かないためQNAP TS-264を選んでください。テレビの録画番組を保存したい場合だけ、DTCP-IP対応のBuffalo LinkStation LS720Dを選んでください(Synology・QNAPはDTCP-IPに標準対応していません)。買うのは8TBモデル(98,700円前後・実効4TB)です。4TBモデル(84,380円前後・実効2TB)は1TBあたり42,190円で、8TBモデルの24,675円より大きく割高だからです。なお実効4TBの総額はDS223j+HDD 4TB×2とほぼ同額(差2,300円)なので、価格ではなく録画機能と手軽さで選ぶ機種です。

Q7. BuffaloとSynologyのNASはどちらがおすすめですか?

アプリの豊富さ・写真管理機能・将来の拡張性を重視するならSynologyHDD内蔵で買ってすぐ使える手軽さ・テレビ録画(DTCP-IP)・国内メーカーの日本語サポートを重視するならBuffaloです。SynologyはNASキット型(HDD別売り)で自由度が高く、Buffalo LinkStationは完成品で初期設定が最もシンプル。価格差はほぼ無くなりました。実効4TBで比べるとLS720D 8TBモデル(98,700円)とDS223j+HDD 4TB×2(101,000円)の差は2,300円で、ほぼ同額です(価格は2026年8月14日確認)。同じ支払いで写真のAI整理・スナップショット・アプリ追加といったDSMの機能が付いてくると考えると、価格を理由にBuffaloを選ぶ場面はほとんどありません。逆に、HDDを選ぶ・取り付ける工程を避けたい人や、テレビ録画(DTCP-IP)を使いたい人にはBuffaloが向きます。両者の性格の違いは家庭用NASおすすめメーカー比較でも詳しく比較しています。


Synology DS223j(右・白・LED4個緑点灯で稼働中)とUGREEN NASync DXP2800(左・黒・トレイ番号01/02が見える)を筆者宅のメタルラック上に並べた実機写真
筆者所有のSynology DS223j(右・LED 4つ緑点灯で稼働中)とUGREEN NASync DXP2800(左・トレイ番号01/02)の2ベイ比較。本記事の本命2機種を実際に24時間稼働運用中で、価格・使い勝手・拡張性の判断はカタログ値だけでなく実運用の体感も反映しています。

まとめ:2026年版 家庭用NAS選びのポイント

2026年の家庭用NASは、2.5GbEの普及とAIフォト機能の進化により、かつてないほど使いやすく高性能になっています。

本記事のおすすめまとめは以下のとおりです:

  • 初めてのNAS・コスト重視 → Synology DS223j(本体約3万円台)
  • 写真・動画・Dockerも使いたいバランス型 → Synology DS225+(本体 約6.2万〜7.2万円)
  • とにかくコスパ・同じ予算で高スペックがほしい → UGREEN NASync DXP2800(本体約5万円前後)
  • スペック・拡張性重視のパワーユーザー → QNAP TS-264(本体約7.9万円〜)
  • SOHO・高信頼性・長期運用を考える中上級者 → Synology DS725+(本体約11.9万円)
  • テレビ録画(DTCP-IP)を保存したい → Buffalo LinkStation LS720D 8TBモデル(98,700円・HDD 4TB×2込み・実効4TB。購入はAmazon等のEC中心/量販店の状況は2026年8月3日・Amazonの在庫は8月5日・価格は8月14日確認)。実効4TBの総額はDS223j+HDDとほぼ同額(差2,300円)で、価格の優位はなくなりました。写真AI整理・スナップショット・アプリ追加も使えないので、DTCP-IP録画とHDD取り付け不要の手軽さに価値を感じる人向けです。4TBモデル(実効2TB)は1TBあたりの単価が割高なので選ばないでください

気になる機種が決まったら、本文中の各機種・HDDのリンク(楽天市場/Amazon)から最新価格・在庫を確認できます。NAS用HDDは値動きがあるため、本体とHDDをまとめて、購入直前に総額をチェックするのがおすすめです。

NAS選びで最も大切なのは「用途と予算を正直に整理すること」です。スペックに惑わされず、自分が本当に使う機能を基準に選ぶことが、後悔しないNAS購入への近道です。

まだ迷っている方は、まずSynology DS223jから試してみてください。エントリーモデルでもDSMの全機能を体験でき、本格的な活用方法が見えてきたタイミングで上位機種へのアップグレードも検討できます。

すでにNASを使っていて買い替える方は、本体選びと同じくらいデータの引っ越しが関門になります。Synologyのエントリー機では移行ツール(Migration Assistant)がそもそも選べないなど、機種によって使える手段が変わるので、NASの買い替えとデータ移行で移し方と旧機の消去・処分まで先に確認しておくと安心です。